原因
一般的に多く見られるのは、変形性膝関節症、関節性リウマチ、半月板損傷の3つの疾患です。
変形性膝関節症
加齢(年をとること)やケガによって軟骨がすり減って、膝関節が変形してしまう病気です。変形性膝関節症は、女性がなりやすい病気で、高齢になるほど発症率が高まっていきます。
関節性リウマチ
関節が炎症を起こし、手足の関節が腫れたり、変形したりする病気です。関節性リウマチは、膝だけではなく、全身に症状が出る病気です。症状が進むと、手足の指などの関節が腫れ、肩、ひじ、手首、膝、股関節、足首など、全身に痛みが広がっていきます。さらに症状が進行すると、膝に水が溜まって動けない、骨や軟骨が破壊されて関節が動かせない、歩くのが困難になるほどの痛みを伴うなど、日常生活に支障をきたすほどの重篤な症状を引き起こしたりします。
半月板損傷
膝関節の中でクッションの役割をしている半月板(はんげつばん)という軟骨に似た組織が、傷ついたり、割れたり、ひびが入ったりする病気です。膝は特殊な関節で、他の関節と違って、骨と骨をつなぎとめる筋肉がなく、じん帯や軟部組織、腱によって半月板を安定させる役割を担っています。
治療
膝関節痛には、代謝性疾患、リウマチ性疾患、腫瘍性疾患、外傷性疾患、それに伴う変性疾患など、原因は多岐に渡るので、十分な問診・触診が重要となってきます。
膝痛は、人によって原因も痛み方もさまざまです。短期間で成果が上がる方もいれば、そうでない方もいます。だからこそ、一人ひとりと向き合った治療が大切なのです。軽度の症状なら、しばらく安静にして予防を心掛けていれば、痛みが治まることも少なくありません。しかし、痛みが続くときに放置しておくと、重篤な障害をもたらすことがあります。膝の痛みが続くときは、できるだけ早く来院されてご相談してください。