ほくろ

「ほくろ(黒子・ほくろ)」には、医学的には母斑細胞母斑もしくは色素性母斑という病名があります。黒いメラニン色素を産生するメラノサイト系細胞である母斑細胞が増殖したものです。見た目だけでは、ほくろと皮膚がんの区別はつきにくく、受診して正しい診断と治療を受けることが大切です。

原因

ほくろは、皮膚にできる小さな増殖物で、通常は濃い色をしており、皮膚の色素を作る細胞(メラノサイト)から生じます。そばかす程度の小さなものから、大きく膨れ上がったものまで、タイプは様々あります。大きさはほとんどが1cm程度で、色調は黒褐色や薄茶色が多いですが、中には肌色のものもあります。 生まれつきのものや子供のときに生じるもの、大人になってから生じるものがあり、隆起として体のあちこちにできます。ほくろが年々増える、盛り上がる、色が抜けるといった急な変化は、皮膚がんの可能性もあります。

治療

急な変化は、皮膚がんの可能性もあるため、組織の一部を取り、皮膚生検を実施します。日光露出部以外に以前からあったほくろがすぐにがん化することは少ないですが、最近できたほくろで気になるものがあれば受診をお勧めします。
除去には、皮膚がん発見のための切除検査と、整容的観点の除去手術があります。
 除去したほくろは元に戻りませんし、わずかながら傷痕が残ります。また、母斑細胞がミクロレベルで毛穴に残り、再発の原因になったり、みみず腫れのようなケロイドが生じたりすることもあります。赤みや黒ずみが消えるのに術後半年ほどかかり、不安に感じる方も少なくないです。